るるる と ららら

好きなこと好きなだけ

【'17.05.18 ソワレ】グレート・ギャツビー

 

ぼんじゅ!第1回卒論中間発表が遂に今週だよ、初原です。

なのに、この身の入らなさ。←

 

 

観て来ました、グレート・ギャツビー

全キャストが発表になってから、楽しみで楽しみで、心待ちにしてました。

 

備忘録も兼ねて、感想書き綴りたいと思います。

毎度の如く、長いです。←

 

※ネタバレを含むかもしれません。これからの方はお気を付けて。

※後半、ちょっとネガティブ意見多いです。

 

 

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ジェイ・ギャツビー/井上芳雄さん

さすが、の一言。素晴らしい。最高オブ最高。

 

やっぱり歌声が……素晴らしすぎます。

製作発表での「夜明けの約束」で、がっちり心臓を掴まれていましたが、本公演では更に更に掴まれてしまいました。

ギャツビーが最初に歌う「グリーン・ライト」がもう既にしんどかったです。

「今再び 君にめぐり会うために 僕は築いた 君を迎える城を」

ってうわ~~~~~~( ;; ) ギャツビ~~~~~~( ;; )

 

この曲でのっけからそうなんですけど、芳雄ギャツビー、ピュアさが半端じゃない。

ひたすら純真で純粋でまっすぐで素直で、それでいて不器用。

こんなにおしゃれで立ち姿も決まってるのに、すっごく不器用。

物語の中では孤高な存在ですが、観ていると不思議な愛おしさを感じてしまいました。

 

あとお衣装がね!似合いすぎる!

個人的には、あの茶色の軍服と、ロングコートを腕通さずに羽織った姿が最高でした。

しかも終始スーツなので、脚の長さが無駄に(爆)映える~~~!

「水着」という何とも言えないワードは耳にしていましたが、まあ、うん、そんなこともあるよ、井上芳雄だって。←

あれは水着そのものではなく、芳雄さんの素敵な二の腕を観察する時間だと思います。←

 

それから、開幕直後からTwitterで話題になっていた、“宝塚感”(笑)

芳雄さん個人に関しては、自分はそこまで感じませんでしたが、でも確かにところどころ、「あれ、これ黒燕尾?」「今の群舞っぽいね?」って思うことはありました。

ラストのギャツビーは純度100%の宝塚でしたね(笑)

 

 

デイジー・ブキャナン/夢咲ねねさん

ひたっっっっすらに可愛い。

デイジーの生き方として、「可愛いおばかさんでいる」という信条(そう思い込むしかないんだけど)が作中よく出て来ますが、正にそれを体現しているなぁ、と。

「美しい」より「可愛い」って感じ。

何であんな、白バラやらフリルやらレースやらが似合うんですかね……プリンセス……文字通りすぎる……!

 

あ、でもちょっと眉がきつい気がしたな……老けて見えちゃったのは気のせいだろうか。

 

前回ねねちゃんを観た「1789」の時も思いましたが、低音は得意みたいですね。

地声もそんなに高い方ではないし、ヅカ時代に歌をやいのやいの言われていたのは、単に音域が合ってなかっただけなのかも。

……とは言うても、低音しか歌わない役なんてそうそうないので(笑)、これからファルセットとか高音とか伸ばしてほしいですね~~。

 

にしても、このデイジーは、本当にギャツビーのこと心から愛していたんだろうか……。

ギャツビーがフルスロットルでデイジーLOVE(言い方)なのは、もうよーーーーくわかったんだけれど、デイジーの本心がいまいち見えなかったように感じました。

ラスト、原作とは正反対の行動をとるデイジーを見ていても、やっぱり何を思っているのか、正確にはわからない。

もしかしたら、この5年の間で、“本心を見せる”ということが自然と出来なくなってしまったのかな。

 

この先、何かあったら、バルコニーの灯りを全部点けたりするんだろうか、彼女……。

 

 

トム・ブキャナン/広瀬友祐さん

イヤなやつ~~~~~~~~友達いなさそう~~~~~~~!←

いちいち大声でしゃべるのが、また自信たっぷりな感じで、「うるせぇ、うるせぇ!」って思って見てました(笑)(褒めてる)

でも何か、モテそうだなって感じ。男女問わず。マートルみたいな女は好きでたまんないだろうし、喜んで部下になる人もきっといる、そんなタイプ。

イヤなやつだけど、魅力的ではある。

それに、原作で受けた印象より、かなり明るいキャラクターになっているように感じました。

体格もキャラクターにぴったりでしたね!逆三角!!

 

デイジーみたいな可憐な女性と、マートルのような妖艶な女と、両方を欲しがる。

マートルと浮気してるからって、デイジーを全く想っていないというわけではなさそう。

それとも、「“俺のもの”が浮気するのは許せない」っていう価値観なのか。

いずれにせよ、なんつー横柄で傲慢でめんどくさいやつ!(笑)

 

歌が1曲しかないのは惜しかったな~~~。

広瀬くん、「1789」のフェルゼンで初見でしたが、あの「夢よ永遠に」が未だに聴いてて死にそうになるくらい(爆)素晴らしかったので、もっともっと歌声聴きたいです。

広瀬くん、最近抜擢続きというか、あれよあれよという間に場数を踏んで行ってるのでびっくり。本物ですね……!今後が楽しみです!

 

 

ジョージ・ウィルソン畠中洋さん

今回の作品の中で、いっちばん泣かされました。というか、いちばんかわいそう……。

だって、純粋にめちゃくちゃいい人じゃないですか、この人!

これはただの想像ですが、若い頃は、あんまり女性と縁がなかったんじゃないかなぁ。それがマートルみたいな美女と出会って、結婚して。

結婚の理由が何だったであれ、彼がマートルを本当に本当に愛していたんだろうなってことは間違いないと思います。

ただただ、好きだったんだろうな、と。

カリフォルニア行きだって、きっとマートルが喜ぶと思ってのことだよね?お金もかかるだろうし……って考え始めるとまた泣きそう( ;; )

 

しゃべり方もずーっと優しいんだよなぁ。

その分、ラストの狂気もすごかったです。死に方が劇的。あの倒れ方、痛くないのかな……(野暮)

 

余談ですが、畠中さん、ぼくのだーいすきな某でぃずにーぷりんすの中の人なので、声を発する度に血が騒ぎましたよ、ぼくは。←

 

 

マートル・ウィルソン/蒼乃夕妃さん

肉感というか艶感というか、とにかくデイジーと対照的。

ちょっとわがままでめんどくさいけれど、本当はピュアないい人なんじゃないかな、と感じました。

トムと出会うことさえなければ、普通に幸せに生きていけたのでは……。

 

重要なキャラクターなのに、いまいち見せ場がなかったような気もしました。

特に事故シーン。

飛び出してくる狂気がちょっと足りないかな……。

ぶっ飛ばされて死ぬ瞬間の“何か”がもっとほしかった。“何か”が何なのか、が上手く言えないんですけれど……。

 

 

ジョーダン・ベイカー/AKANE LIVさん

既に100万回くらい言ったけど、顔が小さすぎる!豆粒!←

小顔集団の中にいて、更に小さく見えるって、一体どうなってるんでしょうね。めちゃくちゃいい意味で、絶対隣に並びたくないです。←

 

唯一の姉さんキャラのジョーダン。

原作でも、個人的にいちばん好きなキャラクターだったのですが、AKANEさんの持ち味100%で、本当に素敵な“姉さん”でした。

介入しすぎず、かと言って話題に置いてけぼりになっているわけでもなく。全てを知りつつ、物事を俯瞰している。

佇まいといい生き様といい、ひたすらかっこいいですね。この先、独身でも余裕で生きて行けそう(笑)

 

見せ場はもっとほしかったな~~欲を言えば、ニックともっといちゃついてほしかった(笑)

でないと、最後の別れが超絶アッサリなんだよなぁ……。

少ししかなかったけれど、歌声素敵でした!歌もかっこいい!

 

 

ニック・キャラウェイ/田代万里生さん

この作品の唯一の良心(笑)

絵に描いたような好青年!爽やかで穏やかで、真面目で……癒やされた~~♡

ゴルフのへたっぴさが可愛いのなんのって(笑)「ヤァ!」とか言ってるの、何なの(笑)

 

うーん、だがニックという人の描かれ方にはちょっと不完全燃焼感。

これは主に、演出と脚本の問題かと思われるので、後述します。

 

 

その他で特に印象的だったのは、やっぱりキャサリン音花ゆりさん

宝塚現役時代から、ずば抜けて歌うまさんで舞台上でもいいキャラクターで、ずっと生で観たいな~と思っていた方だったのですが、期待に違わぬ素晴らしさでした!

マートル初登場後の曲かな?一部、ソロでうわーっと盛り上げて歌ってるところがありましたが、めちゃくちゃかっこよかった……!

てかキャサリン、あいつ絶対、姉よりタチ悪いぞ(笑)

 

 

 

……さあ、落とします(笑)

 

 

初日からTwitterでも、いろんな方のお声をちらほらお見かけしていましたが……。

正直ちょっぴりがくっとなりました。

ポスターと宣伝文句に釣られて、期待値を無駄に上げすぎちゃったかな(笑)

 

でも、毎度の如く、キャストさんはみなさん(上記のように)素晴らしい熱演でしたので、問題は演出とか脚本とか楽曲の方面かな、と。

 

 

まず、誰もが思った、全体的な宝塚感

そもそも、ギャツビー登場が華やかすぎじゃないか……?

個人的には、原作の、

ニック「ギャツビーに招待されて来たんですけど、ギャツビーってどの人か知ってますか?」

初対面の男性「私がギャツビーです」

読者「お前かーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい」

ってなる展開が好きだったんだけど(笑)

あと、アイメイクもちょっと……いつぞやのトート事案ではないけれど、濃すぎるというか、やっぱりちょっと違和感あるよ、芳雄さん。

何でポスター通りじゃいかんかったん……?

 

もう1つは、ニックの描かれ方(これが問題だから、万里生くんの感想薄くなっちゃった、ごめんね万里生くん、あなたは悪くない)。

まず冒頭で、ニックがどういう人なのかをもう少し丁寧にやってもよかったんじゃないかと思います。

この作品においてニックは語り手だけれど、観客としては、そのニックとも初めましてになるわけだから。まず語り手である彼と親しくならないことには、物語に入っていけないんです。

しかも、その「語り手」という立場も、結構曖昧

最初に、ギャツビーを思い出すようなセリフを言うけれど、以降、あまりそれらしい役割を果たさないニック。

だから、この話を一体誰の目線で(誰を軸に)観ればいいのかが全くわからない

確かに主人公はギャツビーだけれど、それは「ニックから見たギャツビー」でなければいけないわけで。あまり本人が、ニックのいないところで、べらべらと本心をしゃべるっていうのは、話が変わってくるんですよね。

で、今回の場合、それを大いにやっちゃってるので(笑)、「ギャツビー=謎の人」という大前提なのに、いまいちその感じなかったです。めっちゃ本心見えてたよ(笑)

 

トーリーや登場人物に関しては、要らない要素が多かった気もします。

特に自分が思うのは、ニックとジョーダンのラブと、少年ギャツビー。

どっちも素敵だった!万里生くんかわいいし、AKANEさん素敵だし、少年役だった石川新太さん(なんと2008エリザの小ルド)めちゃ歌上手いし!

ただね!それ、要ります!?

2人の関係、描くならもっともっとやってほしかった……でなきゃ、最後にさらっと別れちゃったことに何の感情移入も出来ないよ……。

少年は回想シーンで出てくるのかと思いきや、まさかの一瞬だし……。その後結局YOSHIO(こう書きたかっただけ)と交替するなら、尚更要らんくないか……。

 

あと、個人的に少し気になったのが、セリの多用

あんなに回数使うことってあります?少なくとも、自分は初めて観ました。

セリでの登場、ってこれまた宝塚成分多めな……。

とりあえず今回は小池先生、ホームグラウンドの要素使いすぎちゃったんかな(笑)

あれね、開く時に「ヴーーーーーーーン」って音がかすかにするんですよ……静かな場面だと、あれほんと困る……。

そういうところではっと現実に引き戻されちゃうのがいやなんですよね~~ワガママとはわかっているんですけれど(笑)

 

原作とは異なる、ラストのデイジーの行動

賛否両論ありますし、1回きりでねねちゃんの意図を読み取ることは出来なかったので、あまり深いところまで考えが及びませんが……。

個人的には、原作ラストの方が好きです

 

 

それから、楽曲

自分、制作発表の時の、ピアノ版「夜明けの約束」がめっっっっっっちゃ好きだったんです!

やっぱりピアノ伴奏だと、どうしてもしょぼくなってしまうので、制作発表の時の歌って、聴いてもあんまり胸に残らないんですけれど、これは本当に良くて。芳雄さんの歌声とピアノ伴奏のマッチがすごくて。今でも聴いてます。

だから、「ピアノでもこんだけすごいのに、本番になったら、これがオケになるのか……!」と、すっっごい期待してたんですけど……あれっ……なんかオケ………ださくない……?(笑)

ま、音楽の感じ方は人それぞれなので、こう思ったのは自分だけかもしれませんが(笑)

 

あ、でも空間の中でのオケの使い方はすごく良かったです!

ギャツビーが「音楽!」って呼んだら始まる、とか。

なんか普通に、パーティーの楽団みたいで。オシャレな感じでした。

 

 

 

はい、そんなこんななギャツビー初演でした!

初演ものの(自分的)クリティカルヒットが続いていた中で、ちょっとがくっと来ちゃったけれど(笑)、でもやっぱり観られてよかったですし、井上芳雄さんは本当に最高でした。彼を観に行くだけれも価値あります。

 

CD発売がもう決まったとか。

近年の初演ものでは珍しいくらいの早さですね。1789だって閉幕後しばらくしてからだったのに……!

芳雄さんの歌声と、「アメリカの貴族」はすごい聴きたいんだけど……うーーーーーーーーん、それ以外は曲の印象があまりないから……どうしよう(笑)

 

 

てか!その前に!!

フランケンシュタイン」のCD出してくれよ!!!!