るるる と ららら

好きなこと好きなだけ

【観劇感想】マタ・ハリ

ぼんじゅ!すっかりご無沙汰してしまいました、初原です。

というか、あけましておめでとうございます、からですね、もはや(笑)

卒論とかサークルの公演とか引っ越しとかで立てこみまくってて、情報を追うことすらままならない日々だったのですが、卒業も無事決まり、公演も終わり、あとは追いコンやって引っ越しって感じです。ちょっと落ち着いてきました。

 

 

と、いうわけで。

祝!卒論認定!祝!卒業確定!

のお祝いも兼ねて、2018年観劇解禁してきました!最初の作品はもちろん……!

 

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情報解禁から、「これはいい題材……!おもしろそう!!」と楽しみにしておりました、マタ・ハリ

昨年のフランケンに続く、韓国作品。というか、最近は韓国ミュージカルがすっごく盛り上がってるみたいですね!すごい!(遅れてるぞ日本……主に“オリジナル”という点で(小声))

そんな「マタ・ハリ」の、個人的感想でございまーす!

 

※毎度のことですが、初原の超個人的意見・感想であることを、ご理解くださいませ。

 

 

まず、前述しましたが、マタ・ハリというテーマのチョイスがいいなと思いました。

第一次世界大戦」「女スパイ」「絶世の美女」「悲恋」

いや~~~~~~~~~好きでしょ、初原さん。うん、好きです。頽廃的な美とか好きで、無条件に惹かれます(笑)

あとは、マタ・ハリという人物の、パブリックイメージにおける絶妙な立ち位置も、功を奏したのではないかと。「まあまあ聞いたことあるけど、詳しいことはそう言えば知らないわ」ぐらいの知名度。歴史モノとか史実の人物を扱う時、重要になってくるポイントの1つが「知りたい」という気持ちにさせられるかどうかだと思います。

 

観終えて、感想を「とにかく一言で!」と言われたら、

「んま~~~~~~~戦争ってな~~~~~~~つれぇな~~~~~~~~」

って感じです(語彙力ゼロ)。

でもほんとそうです。戦争のお話は、観る度に思います。戦争は悪でしかない。戦争はダメです、絶対に。

この作品にしても、登場人物の誰一人として得をしていない。でも戦争は続く。続けるしかない。人間の“悪役”がいない分、観ていてもどかしくなります。誰も悪くない、悪いのは戦争、でも戦争をしているのは、人間。

 

ただ、ちょっと物足りない感があったのも否めません。戦争モノで悲恋モノで、ぱっと見、泣く要素てんこ盛りだったけど、ぶっちゃけ、泣くほどではなかったかなぁ。

何だろう、何と言うか、パンチが弱かった、のかな?

ミス・サイゴン」とか「フランケンシュタイン」とかで感じた、観客全員の心臓ひねりつぶすくらいの勢いは感じませんでした。自分はそれが好きなだけに(笑)、ちょっと残念でした。

あと、場転がめちゃくちゃ多い。これはかなりいただけない部分だったかも。

いちばん目についたのが、カーテンですね。お陰様で、今フランスの話なのかドイツの話なのかは一目でわかって、それはいいことだったのかもしれませんが……如何せん、気になる……。しかも、すごい一瞬だけの場面にもそれをやるものだから……。映像も使えるんだから、後ろに国旗映しちゃえば済むのに、とか思った初原でした。

 

 

さて、それでは役者さんのお話をば。

ま、言うても、役者さんはいつ誰でも「素敵~~~~~~!!!!!」しか言えないんですけどね(笑)だってみんな素敵なんだもん。←

 

 

マタ・ハリ/柚希礼音さん

「東洋の宝石」という呼び名の通りの、エキゾチックな美しさ。

妖しくて少し不気味でありながらも、どこか神聖さを感じさせる踊り。自己意志の強さ。溌剌とした笑顔。恋している眼差し。

上演が発表された時から、絶対似合うだろうなとは思っていたのですが、実際、どこをとっても最高でした。彼女こそ、マタ・ハリ。ちえさん以外は考えられない、そのくらいのハマり役になったのではないでしょうか。

で、また衣装がお似合い!で、その衣装に負けないお顔立ち!くうううううううう!もはや、うらやましいを通り越して、崇めたい。←

前にちえさんを拝見したのは、一昨年の「バイオハザード」でしたが、あの時よりもっと“女優”になってらっしゃいました。ロングヘアー姿は初めて見ましたが、フッツーに美人なお姉様……!自分も、あんな人にいい香りの痛み止めとか塗られたい。←

 

個人的にハラハラした場面は、初任務シーン。

「誰かが合言葉を言いに来る」ってわかってるんですけれど、「えっ、この人?いや、言わなかったな……。じゃあ、こいつか……?」という気持ちで、パーティのお客さん全員をガン見してました(笑)

たぶん、マタも同じような気持ちだったんじゃないかな、あの時。

あそこで完璧にやり過ごさない(表面上はしれっとしてましたが、若干動揺が見えた気がしました)のは演出だったんでしょうか。あくまで人間らしさが残るマタは、個人的には好きです。だからこそ、後のアルマンとの交流にも説得力が出るんだと思います。

 

一方、ちょっと影が薄いような印象も受けました。うーん、何でだろう?男性陣が(キャラクター的に)かなり濃いめだったからかな?

宝塚時代は、ピラミッドの頂点に燦然と君臨していた方なのですが……。周りの姿勢があったからこそなのか……?

 

 

アルマン/加藤和樹さん

ポスターを見た時から、「いやどんなピュア系好青年だよ、おい」と思ってましたが、やっぱりピュア~~~~~~~!!!しかも一人称が「僕」ってね、なんていい罠。軽率に引っかかる。←

でも、ただのピュアボーイかと思ったら、まさか裏があったとは。登場シーンは、確かに「あれっ?」と思ったけれど(笑)

Twitterでどなたかが仰ってたのに激しく同意なんですけれど、和樹さんは感情のお芝居が本当に素晴らしいなと。「♪二人の男」の激しいぶつかり合いなんか、しゅがー大佐とのパワーバランスもあって、最高に燃え上ってました。あと、「♪あなたなしでは」も、見事なまでに身も心もボロッボロで見ていて辛い……。ってかアルマンの役、全体的に体力消耗がすごそう……。

ボコボコにされて気を失ったところをズルズル引きずられて、っていう姿は、1年前くらいにも観た気がするけどね(小声)。

 

ただ、ちょっとキャラクターに難があったかなぁ。

「悲劇にしてはパンチが弱かった」と前述しましたが、アルマンのあまりにもステレオタイプな人物設定が、1つの原因になっているのかもしれません。

最初は騙すつもりで、でもかわいそうな身の上を聞いたら心が揺れちゃって、結局は惹かれ合って、って……そう目新しいキャラクターでもない、かな。うーん、確かに彼もかわいそうだし、れっきとした被害者だし、うん、そうなんだけど……うーーーーーーーん、この気持ちは何だろう(笑)

あと、ちょっと逃げ方が雑では……?ドイツの病院、警備ガバガバかよ……。最後どっから来たん……?あなたは国境越えて大丈夫な人?ってか、無事に国境越えられる人なの?え????ダレカオシエテクダサイ。←

 

本当はラドゥーでも観たかったのですが、諸事情(主に財布)のために断念……。でも、また「悲恋俳優」のスキルを高めた和樹さんを観られてよかったです(言い方)。

ってか、ほんと悲恋ばっかですね、和樹さん(笑)

苦悩する姿が映えるのはわかってるし、演出家さんたちが悲恋させたがる気持ちも、わからなくはないのですが……それでいいのか(笑)

個人的には、和樹さんのド直球ラブコメとか観たいですね。「ウェディング・シンガー」とか!

 

 

ラドゥー大佐/佐藤隆紀さん

わたくし、ほんとにしゅがーさんの歌声好きなんですよ(急に)。

エリザに初めてご出演されてた時に、たまたましゅがーフランツ観て。もうそこでぶちのめされて。去年の「キューティ・ブロンド」も観て。絶命して。←

なので今回、ちょっと今までとは系統のちがうキャラクターで、どうなるんだろうと楽しみにしていたんですけれど、やっぱり美声でした!!!!!好き!!!!!←

 

美声と相まって(笑)、ラドゥーが、上手いこと憎み切れないキャラになっているなぁと感じました。彼のような人もまた、戦争の被害者なんだと思います。たぶん、部下にとっては、相当いい上司なんじゃないかな。「♪一万の命」とか、まさにそれですよね。

ラスト、音がした時のショックな表情が忘れられないです。あそこで「えっ、どっち!?」ってなるのが狙いの演出だったと思うんですけれど、自分はラドゥーの顔ですぐわかりました。そこから、ラドゥーの苦しみがどばどば伝わってきて。あのまま自殺するんじゃないかと思っちゃったくらいです。彼がこれまでしてきたことが、如何に不本意だったか、ということを、まざまざと見せつけられた気がしました。

 

1つ難点を上げるなら、(みなさん仰ってることですが)どこからマタにそこまで惹かれ始めてたのかがいまいちよくわかんなかった、ってことですかね。

極端な意見かもしれませんが、別に恋愛描写なくてもよかったんじゃないかと思います。それ抜きでも、ラドゥーにとってマタは価値ある存在だったわけですから。別に辻褄は合うんじゃないかな……?

もしかしたら、そこんところ、加藤ラドゥーはちがっていたのかもしれませんね。

ところでキャサリンって……誰?妻?そんな表記とか台詞とかあったっけ????

 

あ、あと、すごいどーでもいいことかもしれないんですけれど。

しゅがーさん、他の方よりマイクの音量、1段階くらい小さくしてあるんですかね?何となく、なんですけれど、若干お声が遠くから聞こえるような気がして。

そうだとすると、みんなより「抑えてる」ってことですよね。でも拮抗する(しかも国際フォーラムで)だけの声量で響かせていらっしゃるわけだから……本気で歌ったらどうなるんだ、しゅがーさん……すげぇ……!

 

 

アンナ/和音美桜さん

キャスティングの時点で、その作品を全然知らなくても、「あ、この人は絶対アタリだな」という方が、大体どの作品にもいらっしゃるのですが、今回、自分にとってのその「安心枠」は和音さんでした。

和音さん、歌うまさんなのは言わずもがななのですが、もう佇まいの時点で好きです。素敵です。何と言うかこう、安心しますね(語彙力)。

 

衣装係というより、マネージャー的な立ち位置のアンナ(パンフでも仰ってたかな)。しっかりしてるし優秀だし真面目だし思慮深いし、言うことないじゃん!登場数は多くないんですけれど、(個人的な実感として)しっかり存在感があったので、さすが和音さんだなぁという印象でした。

戦争における被害者の形として、辛いものの1つが「残される者」。アンナはそちら側の人でした。これから先、「マタ・ハリの衣装係だった」という過去を、一生引きずって生きていくのだろうかと思うと、あまりにも辛いです。花束とか宝石とか、見る度に、“彼女”を思い出してしまうんでしょうね……悲しい……。

せめて、素敵な人と結婚して(あれ、まだ未婚でしたよね?)、家庭生活だけでも幸せになってほしいです。

 

 

ヴォン・ピッシング/福井晶一さん

いやはや、軍服がお似合いで……!やっぱ、ドイツの軍服ってかっこいいですね~~。もちろんデザインだけの話ではなく(笑)、福井さんの重厚な雰囲気がまたぴったり。

「♪捕らえろ スパイを」の曲がめっちゃ好きでした。かっこいい!ハラハラさせられるような曲調がたまらないです。

 

が、しかし。

はっきり言おう、誰だお前は(はっきり言い過ぎ)。

「誰だ」っていうのは、つまりその、いろいろ唐突すぎるってことです。彼の背景が全く見えない。から、彼自身がかなり“背景”的な存在になっちゃってるのが、福井さんという素晴らしい役者さんを起用しているだけに、残念でした。

しかも、ちょこっと出て来てすぐ引っ込んじゃうもんだから、若干着いていけない。「場転が多い」という話とも関わってくることかもしれません。

前述しましたが、とにかく「ヴォン・ピッシング」がどういう人なのか、ということがサッパリだったので、観客としては彼に感情移入のしようがないし、悪役としても見ることが出来ない。

個人的には、途中から「ああ、状況説明のために必要だったから作っただけの役なのかな」と思いながら観ていました。脚本の先生は、彼のことちゃんと好きなのかなぁ。

 

 

 

はい!そんなこんなな「マタ・ハリ」でした!

先日、「ファンホーム」も観て来たので、そちらの感想もまたつらつらと書けたらなと思っていまーす。

 

その前に(なるのだろうか?)、来週は「ブロードウェイと銃弾」観て来ます!

1ヶ月に3本なんて、史上最多です……!

楽しい~~~~~~~~~お金ない~~~~~~~~~(急に現実)